赤ワインは常温で飲むもの?
『白は冷やして、赤ワインは常温が常識』とよく豪語される方がいらっしゃいますが、この知識本当に正しいのでしょうか?
答えはYES。
赤ワインは温度が低すぎると、タンニンと言う渋み成分を強く感じてしまいますので、常温が正しいです。
ですが先ほどの知識、正しい事は正しいのですが、この言い回しだと、半分正解の半分不正解です!
それはなぜかと言うと・・・
常温は常温でも日本の常温とは言っていない!!!
実はこれ、常温と言ってもフランスの常温に合わせているので、そこそこ冷えています。
日本も季節によっては冷やさなければいけません。
冷静に考えて、夏の室温が26℃くらい行くような場所での常温と、冬の常温が同じはずがないですよね?
赤だからといって常温に固執しないで冷やすことも覚えましょう!
『赤ワインは常温で』はどこから来たの?
これは約400年前のフランス”ロワール地方”(モンサンミッシェルがあるところ)で、当時王族が住んでいたシャトー(醸造所)内のダイニングの温度のことで、約15℃でした。
これから見ても、先に記述した日本の常温とはかけ離れていますよね!
赤ワインは常温で=約14~18℃くらいだと覚えておいてください!
白ワインはただ冷やせばいいのか?
ハイそうです!
白ワインの適温は6℃~12℃くらい。
家庭用冷蔵庫の温度設定は5℃ですので、入れっぱなしで問題ないでしょう!
と言いたいですが、これも物によって適正温度はやはり変わります。
正直そこまでこだわるのか?と言う話ですが、このページは『美味しい飲み方』なので、ここは覚えて帰ってもらいます!!
白ワインにも甘口辛口がありますよね?
ワインは冷やすことによって、甘みが抑えられ、温度を上げることにより甘みが増します。
甘口のワインは逆によく冷やしてあげ、甘さを抑え引き締めることにより美味しくなります!
正直人の好みの問題なので恐縮なんですが、2℃~6℃くらいが適正かと思います。
甘口は冷蔵庫だけではなく、氷水で3分ほど冷やしたほうが美味しく飲めます!
ただし!!
樽熟成させた高級品に関してはやや高めの10℃~15℃で召し上がっていただいた方が味わいが引き立ち、独特の複雑味などのハーモニーを味わえますので、冷やし過ぎには注意しましょう!
ボジョレーヌーヴォは冷やす!??
冷やすと渋みが増すはずの赤ワインですが、ボジョレーは常温より少し冷やしたほうが美味しく飲めます!(10℃~12℃)
元々ボジョレーヌーヴォは渋みが少ないので、少し冷やしたほうがスッキリした清涼感が際立つのです!
冷蔵庫で1時間ほど冷やすと丁度いいでしょう!
その他同じ赤でも、テンプラリーニョ(スペイン)、サンジョベーゼ(イタリア)、ピノ・ノワール(フランス)あたりは多少冷やして飲むと美味しいです!
ワインは鼻で飲むと言われるくらい香りが味の大部分を占めます!!
全く同じワインでもボトルでラッパ飲みするのと、グラスを使って飲むのでは全く別の味になります!
赤でも白でも適性のグラスを使用するのにはそれなりの理由があったわけです。
特に赤ワインは大ぶりのグラスか、小ぶりのグラスかでワインのイメージがかなり違います。
ただ、ご家庭で数種類のグラスを用意するのはとてもじゃないが無理な話なので、大体350ml以上のワイングラスを用意しておけば、赤白両方に利用できると思います!